東洋医学的弁別と西洋医学的考察

★東洋医学的アプロ-チ

漢方では、望・聞・問・切という四診によって、患者様の病気の情報を収集・整理していきます。

望診は、患者様の色

聞診は、患者様の臭いや声

問診は、尋ねることで

切診は、触ることで、

どこの経絡(けいらく)・臓器がどのような状態かを憶測します。

特に、東洋医学では、脈診が、特化していて、脈の形や強さ加減を事細かに分類し、脈を診ることで、患者様のその時点での状態・五臓六腑 気血栄衛の運行状態まで、把握します。

当院では、経絡治療が根幹となっていますので、

脈を診てお腹を診て、関係のある臓腑経絡に相当するツボ(経穴)を触り、脈が良くなることを確認してから、体質を改善する鍼をします。

患者様の体質や状態に合わせ、手技を変え、本治法(全身調整の鍼)を行い。

気血の巡りが悪くなる首回りや、鼠径部周辺に鍼をします。(ソフトテクニックなので痛くありません。)

人間の体には、縦に12条内蔵を通過する経絡という気血の循環ル-トが、くまなく、端の無い輪のように巡っているのですが・・・

それを整えるのが、先ほどの本地法で、効果に暇がかかります。

それに引き換え

速攻性のある別の循環ル-ト・・・奇経(きけい)の反応点を診て、奇経のツボに鍼灸をします。

次に、局所治療(標治法)にうつります。

●西洋医学的考察

例えば、座骨神経痛で来院された患者様の場合

さきに徒手検査で、下肢伸展テストや、アキレス腱反射などで、中枢性の異常がないか調べます。

中枢性の異常が無くても、骨盤の歪みがあると、神経や血管を圧迫して神経症状をひきおこすことがあるので、骨盤の骨の高さや腹壁の状態を確かめます。

★東洋医学的施術

骨盤の歪みがあった場合・・

骨盤部に水平鍼を行い、膝関節の屈曲・伸展を繰り返してもらい 骨盤の歪みを整えます。

●西洋医学的アプロ-チ

これだけで、歪みが戻らない場合は、置鍼して、低周波治療・温熱療法を加え

カイロプラクティック的矯正手技で整えます。(ソフトテクニックで痛くありません。)

(置鍼の際、座骨神経上のツボを用います・・・★東洋医学的アプロ-チ)

※東西医学の両方から施術していきます。