五十肩

 肩周囲炎というのが、正式名称です。悪い言葉でいう老化現象で、人生50年時代には、長命病ともいわれていました。

自発痛の有無 可動域を確認し、

炎症を抑える施術と(R.O.M.)関節可動域を広げるリハビリを併用しておこないます。

固まった関節を広げていくのに、週3回の施術を指導しています。

すこしづつ、確実に回復していきます。

 

膝の痛み

 

膝の痛み

 

膝関節は 構造上 筋肉のように真ん中を血管が通っているのではなくて、血管網というものに上から、下から被われていて そこから栄養分・老廃物の授受を行っていますので、循環障害をおこしやすい部位なのです。デスクワ-クの方や冷える環境で長時間膝関節を動かす機会のない方にとっては、膝関節の循環障害を更に悪化させます。

 

筋肉ポンプと四頭筋訓練

 

膝関節の循環障害を改善させるには、保温と適度の運動です。屈曲制限がでて ひどく膝が腫れていた患者さんがおられました。その腫れも赤みや熱感もなく あきらかに循環障害による水腫で 慢性期の炎症期ともいえる状態の患者さんでしたので 保温の指導をしたところ、この患者さんは 貼るカイロを使用しても良いか尋ねられました。低音火傷に注意して貼ってもらう分には 問題なく循環障害も改善されるので 承諾したところ、さっそく次回来院時に 小さめの貼るカイロを膝関節のすぐ上の太ももの筋肉(大腿四頭筋部)に貼ってこられました。面白いことに、貼っている下の部分の筋肉層は緩んでいて 股関節に近いカイロの貼ってないところは 突っ張ったままでした。ちょうど 氷の上に熱い石をのせておいたら、そこの部分だけ へこんで 融けたような感じでした。温めることが大事なことを痛感する症例でした。お風呂で温めると調子の良い方は、血液の循環がよくなるように 生活を見直すことが必要でしょう。膝関節を構成している筋肉で最も大きな筋肉は、太ももの前面部分にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)です。血管には、2種類あって、酸素を運ぶ赤血球など栄養分を多く含んだ動脈と代謝産物や老廃物を心臓に送り返す静脈があります。静脈の内部には、弁がついていて、筋肉を動かすことで その弁が開いたり閉じたりします。石油スト-ブの灯油を入れる手動ポンプのような仕組みになっています。これを『筋肉ポンプ』と呼んでいます。筋肉ポンプが機能するためには、筋肉を動かさなくてはいけません。主に水と言われるものは、生体では組織液(そしきえき)と呼んでいます。膝などに溜まった関節包(かんせつほう:関節を包む袋のようなもの)内・外の組織液は、静脈に吸い上げられ吸収されるものなので、膝関節の曲げ伸ばしをしないと、静脈が停滞し、ひいては、膝周りの水はけが悪くなります。最も大きな大腿四頭筋(だいたい しとうきん)を動かすことが、効率よく水腫をひかす治療にもなります。

 

静脈を停滞させる関所

 

折角 筋肉ポンプで膝の水を吸い上げても、股関節の前面 又の付け根 鼡径部(そけいぶ)と呼ばれる部分に下肢に行き来する血管の通り道があるのですが、そこの所で血管が周辺の筋肉群で圧迫されたり、締め上げられたりすることがあります。その部分の血管の名称は大腿動・静脈と呼ばれています。周りの筋肉群は、股関節を閉じたり、内側に捻ったりする時に使う筋肉なので、マッサ-ジで緩めたり、骨盤を矯正(調整)することで緩めたりします。

 

頭痛薬と肩こり

 

肩こりが高じて頭痛をよくおこす女性の患者さんの話を聴いていると、生活に追われて頭痛薬を常用されている方が多いようです。ある患者さんは、市販の薬では効かないので、ドクタ-に処方してもらった薬を常用していたそうです。その結果、耐性ができてしまい、麻酔が効きにくくなってしまいました。見かねてお父さんが 当院を紹介され 来院された患者さんです。本人曰く、薬に頼るのは良くないと判ってはいても イライラして 小さい子供にあたってしまうことが多々あるので頭痛薬を常用してしまうそうです。また別の患者さんで ピアノの先生をしておられる患者さんがおられました。その先生の話では、ピアニストは頭痛持ちが歴史的にも多いそうです。その先生も色々な薬を試した結果5段階で、薬を使い分けているそうです。女性患者さんは、大なり小なり痛み止めの薬を男性患者さんより熟知しているようです。

 

肩こりからくる頭痛も痛む場所によって大きく2つに分かれます。最も多いのは 後頭部の痛みで大後頭神経痛(だいこうとうしんけいつう)といいます。主な原因は肩こりですが、項のあたりが重い感じがする患者さんには、高血圧症からきている場合も考えられますので問診に注意が必要です。次に多いのが、側頚部の肩こりに起因する側頭部の痛みです。この部を支配している神経の名前から小後頭神経痛(しょうこうとうしんけいつう)といいます。首の横側にあって、最も大きな筋肉で、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という名前の筋肉があります。この筋肉の停止部辺りから先ほどの側頭部を支配している小後頭神経が頭の中から皮下にでてきますので、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)を緩めることで、神経の締め上げを解き、痛みが緩和できます。側頭部の頭皮も血液の循環障害から、ブヨブヨと浮いていることが多いようです。先ほど述べた胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)の前と後ろには、胃を通るつぼ(経穴)と大腸を通るつぼ(経穴)が並んでいます。側頭部の痛みを訴える患者さんの中には、胃の症状を訴える方が多いのも事実です。側頭部には、足の少陽胆経(しょうようたんけい)という経絡が廻っています。漢方では、七情を司るのは『肝』と考えます。七情のなかには、怒・喜・憂・思・悲・恐・驚という七つの感情があるのですが、『肝』と最も関係の深い感情は怒りです。この『肝』と『胆』は、東洋医学では表裏の関係にあると考えられています。イライラする感情や不眠による精神不安は、この足の少陽胆経(しょうようたんけい)の鬱滞をまねきます。イライラしたり、あまりよく眠れなかった患者さんの側頭部の皮膚はブヨブヨしていることが ままあります。

 

 

 

腰痛

 

201112月号 中村鍼灸整骨院 健康ニュ-スから)

今年の夏は 猛暑が続きましたが、北京オリンピックが終わる頃、急に涼しくなって、腰痛で来院される方が増えました。以前に ひどいギックリ腰をして 昔 当院で 治癒された方ばかりです。皆さん 腰を冷やしたようです。一人は、40台の居酒屋の女将さん、長時間 立ち仕事で 脊柱起立筋の疲労に加え、地面から冷えが上がってきたのと、アルコ-ルの代謝の関係で、肝臓の門脈の循環障害が影響して同じ最終静脈の腰静脈の鬱滞が腰筋の筋緊張に拍車をかけたのでしょう。あとの2人も、建築現場や幼児教育に携わる仕事の関係上 腰の負担が多い方たちでした。前回に相当苦労されたので、その教訓を生かし 少し早めに来院され いいタイミングで適材適所の治療を受けられました。 

 

小児はり

夜泣き、疳の虫でお困りのお母さんへ

小児はりが、良く効きます。

ほんの数分 特殊な鍼で、こすったり タッピングするような手技で、

自律神経が調い よく眠れるようになります。

1回1000円で、3回くらい続ければ

おさまります。

成長期は、毎月通われると 落ち着いてきます。(痛くなく、気持ちいい感じです)

小学生で、夜尿症でお困りの方へ

大人の人に使う鍼や、気を調整する鍼(てい鍼)を用い、気血の巡りを整え 治します。

円形脱毛症

ストレスの多い時代、円形脱毛症の方が、ちらほらお見えになります。

当院では、経絡(けいらく)治療が、根幹となりますので、心と身体 両面から整えます。

東洋医学では、心と身体を分けません。

五臓六腑と感情には、相関があり、

怒る・・・肝臓

喜ぶ・・・心臓

思い悩む・・・脾臓

悲しむ・・・肺臓

恐れる・・・腎臓

感情と内蔵とその経絡を通るツボ(経穴)も、自ずと決まってきます。

感情は、西洋医学的には、自律神経が支配しているのですが・・・

自律神経とホルモン器官には、密接な関係があるので、

女性の特に若い患者様は、性周期に異常がみられます。

精神状態と皮膚の相関も多分にあるので、掌蹠膿疱症などを併発される方もあります。

経絡治療を週3回続けていると、

性周期も整い、掌蹠膿疱症まで治ってしまいます。

アトピ-性皮膚炎の方も同様です。

鍼灸の標治法(局所治療)では、

生え際に、囲い込むように鍼をします。

身体の状態がよくなってくれば、

囲い込んだ頭皮は、燃えるように 赤くなります。

温灸(棒灸)を併用したり、

治りにくい患者様には、どまんなかに直接灸をすえたりもします。

脊髄と造血とも関係があり、

背骨中央には、督脈というツボの線路が通っているのですが・・・

打鍵槌で背骨を巧打していき、反応点にお灸(温灸)をすることもあります。

産毛が生えてきても、施術間隔があくと、枯れてしまう場合があるので、週3回は、来ていただくよう指導しております。

以前に男の方で、円の中に白髪が生えてきて、白黒のブチになった方がありましたが、その後

その白髪部分が黒に変わりました。

血が、髪を変えるので、血を生産し、巡りの良い状態にすれば、治っていきます。

東洋医学では、髪は、血の余りと考えます。

 

頚腕症候群

首の前横にある小さな筋肉で、斜角筋という筋肉があります。前・中射角筋の間に鎖骨下動脈と腕神経叢という手先を支配している血管と神経の大元を締め上げてしまい、肩から指先にかけて、痛みや痺れ 手先に力が入らないなどの症状が現れたりします。

斜角筋症候群は、頚腕症候群のひとつなのですが・・・

胸の筋肉 大胸筋で、同様に血管神経を締め上げてしまう場合を胸郭出口症候群と呼んでいます。

頚肩腕症候群も簡単に言ってしまえば、肩こりの派生みたいなものですので、

鍼がよく効きます。

徒手検査で、その原因の所在を確認します。

施術後に回復具合のチェックとしても、徒手検査を利用します。

首肩には、たくさんの経絡が通っているので、

反応がでている経絡とツボは、使い勝手が良いです。

本地法(全身調整の鍼施術)を一本一本すすめていくうちに、首肩が徐々に緩んでいきます。

奇経治療(即効性のある別ル-トを用いた鍼施術)

節目で気血が滞るところな鍼施術(ナソ・ムノ治療)

東洋医学的に真逆の経絡を用いる子午(しご)治療

などの施術は、更に緩めます。

電気治療・温熱療法も併用し、十分緩めたところで

首の骨の配列がおかしい場合 カイロプラクティック的矯正を施します。

(最近 美容にも良い 顔を温めた円鍼や 刺さらない鍼(てい鍼)を用いる美顔鍼が、走行する経絡の筋肉を緩めるのにも 一役買っているので、併用しています。)

胸郭出口症候群には、肩回りの筋肉(上肢帯筋肉群)を緩める運動療法も施します。

スポ-ツ外傷

必要に応じて、いろいろなテ-ピングで固定します。

傷害をうけている筋肉を強化する方法をリハビリ期に指導させていただいております。

全体的な怪我に応じた回復期間と、時期時期に応じた生活指導をさせていただいております。

野球のピッチャーやバレ-ボ-ルのストライカ-など

歪み癖のある患者様には、鍼やカイロプラクティック的矯正により本来あるべき姿に戻し、

歪みにくくなる運動や痛めにくくなるストレッチ法も指導させていただきます。